おまとめローン(一本化ローン)のメリットとデメリット

おまとめローンを怪しむ男性
おまとめローンと債務整理で悩む男性
多重債務者にとって、おまとめローンを利用して一本化すると「返済が楽になる」とオススメする比較サイトや貸金業者の情報が目立ちます。月々の返済が苦しいので、債務整理かおまとめローンを利用するべきか迷っているのですが、どちらがいいですか?
DEBT博士
おまとめローンについて検索すると、多重債務者にとって大変有利な金融サービスであるという情報が目立ちますので、好印象を抱く方がほとんどでしょう。わざわざ他人の債権を立替払いする貸金業者も慈善事業で行なっているわけではないのですから、まずはおまとめローンとは何かをより知る必要があります。
おまとめローンと債務整理で悩む女性
え!?おまとめローンはお得な金融商品ではないってこと?
DEBT博士
債務者にとって必ずメリットであることを保証することがなければ、より経済環境を悪化させ、借金生活からますます抜けられなくなってしまう可能性があるのです。
下記の表は、債務整理とおまとめローン(一本化ローン,以下おまとめローン)を利用したことによって、発生するであろう事象を簡潔にまとめたものです。
今回の記事では、おまとめローンと債務整理を比較検討している方、おまとめローンを選択候補として入れている方に向けた記事の内容となっています。
おまとめローンと債務整理のメリット比較表
おまとめローン債務整理
債権者の数が…?1社に減らせる数は変わらない
利息は…?減らせることが可遅延損害金を含め、
将来利息はカット
債務総額は…?引き直し計算しないで債務を一本化
一本化に伴う諸費用が増えるので減らない
各種方法があるが
基本的に減らせる

おまとめローンのメリットは3つ

おまとめローンのメリットを考える女の子

おまとめローンを金融商品として売り出している貸金業者は、商売ですからメリットを押し出して当然。
そもそも債権者の数が1社では、まとめられませんよね。
多重債務者という深刻な状況にある方にとって、「便利なサービス」として比較サイトでは以下のメリットがあると紹介されています。
  1. 多重債務者から「多重」が取れて、債務者に変わる

  2. 複数の借り入れを抱えている方しかわからないでしょう…複数の債権者から請求されることは、その金額に関わらずプレッシャーがかかるもの。
    おまとめローンを利用し、残存債務を立て替えてもらうことにより、債権者をひとつにまとめることができます。

    DEBT博士
    借り入れ先が複数からひとつになるだけでも気が楽になることはもちろん、異なる返済期日を絞れるのですから、時間に余裕を持って借金と向き合うことはたしかに可能です。
  3. 金利を下げることができる

  4. おまとめローンを利用することで、1債権者に対する債務総額が膨れ上がります。
    利息制限法に借入額に応じた上限金利が設定されているのですが、債務総額が大きくなるほど上限金利は下がっていくもの。
    おまとめローンのために通常の融資と比較して低金利で提供されていることも、多重債務者から見ると嬉しいメリットと言えます。

    DEBT博士
    債権者から見て元本が増えることにより、立て替えをする債権者としても金利を下げてサービスを提供しやすくなるのですが、「金利が下がる保証」・「必ず審査が通る」という保証はありません。
  5. 債務総額を減らせる可能性がある

  6. おまとめローンを利用すると諸費用がかかると紹介されることがありますが、その手数料は金利に含まれていたり、貸金業者によって無料・有料に分かれるものの、有料でも数千円程度の費用で済みます。
    一部で諸費用が高いと紹介するサイトがありますが、住宅ローンの借り換えローンと混濁している様子。
    正規の貸金業者による手続きであれば、高額の手数料を求められることはありませんのでご安心ください。
    それでも、もともと存在していた数ある債務をまとめているだけなので、元金が減ることはありません。

    おまとめローンと債務整理で悩む女性
    ん??元金が減らないのになんで、債務総額が減る可能性があると言えるの?
    DEBT博士
    金利は債務者によって決めることはできませんし、繰上げ返済すらできない方もいるでしょう。上限金利に近い条件で取引されているために、完済が遠のいている方は利息が減ることで債務総額が減らせる可能性があります。

おまとめローンのデメリットも3つ

おまとめローンと債務整理のデメリット比較表
おまとめローン債務整理
必ずしも債務総額が減る保証は無い信用情報機関に債務整理の記録
審査があるので必ず利用できるとは言えない経済状況により希望する方法以外の手段となる可能性
「債権者が変わる=新たな契約」
貸金業者の審査による判断で、
担保・保証人を求められることも
取るべき方法によっては財産の処分
債務整理の1つ、自己破産の場合、
100万円未満までの現金の所持は認められる
債務整理はあらゆる手段の総称ですので、各々でメリット・デメリットが違います。
詳しくは、サイト内別記事のこちら:債務整理のデメリットをどうぞ。
  1. 必ずしも債務総額が減る保証は無い

  2. 債権者を1社にすることはできても、金利の変動幅が少ないと債務総額の減少には繋がりません。
    しかし、多額の債務を抱えている方にとって1%・2%の違いは大きく感じるはずですが、ここで注意が必要です。
    おまとめローンを提供する貸金業者は、たとえ過払い金請求ができる債務に対しても、引き直し計算をすることなく立て替えるために、返還されるべきお金や減額の機会を逃してしまう可能性があります。

    おまとめローンに前向きな男性
    完済後にも過払い金請求はできるし、行き詰まってから債務整理するのも1つの方法かな?
    DEBT博士
    すでに債権者が変わることによって減額を求めることができなくなるだけでなく、過払い金請求につきましても認定司法書士・弁護士に対する報酬の支払いが発生しますので、最初から債務整理をするべきだったという後悔しか生みません。
  3. 審査があるので必ず利用できるとは言えない

  4. 多重債務者であれば誰でも利用ができるワケもありません。
    債権者の立場から察すると、利息の回収が利益に結びつく構図ですから、雇用形態はどうであれ固定収入の有無・おまとめローンの前に債務整理をしていないかなど、通常の借り入れと同じ要領で審査が行われるからです。

    比較検討中の男性
    債務整理も債権者から必ずしも協力してくれるとは限らないじゃなかった?
    DEBT博士
    任意整理や過払い金請求は、裁判所は関与しないとしても、訴訟によって債権者と係争することもできます。
  5. 担保・保証人を求められることも

  6. お金に関する保証人は、原則「連帯保証人」として認識してください。
    審査が通ったとはいえ、担保・保証人をつけることが求められることは、なにも特殊な対応ではありません。
    債務者が返済できなくなった時の回収を見込むことは、金銭消費貸借契約ではむしろ自然なことです。

    DEBT博士
    単純に保証人を準備することも大変です。他人を巻き込むことで迷惑をかけるだけでなく、マイホームを担保に入れるようなこともあれば、あとで債務整理をするとしても状況の悪化を招く恐れがあります。

おまとめローンは貸金業者の広告文と金利に要注意

おまとめローンの要点に注目している男性

正規の貸金業者による「おまとめローン」とはいえ、多重債務者から債務者に変わったものの、結局返済を続けていく生活に変わりはありません。

毎月の負担を軽くすることで、返済を続けていくことができればもちろん有効的な方法かと思いますが、おまとめローンをしたものの返済を継続することができなければ無意味です。

おまとめローンを利用するために貸金業者を比較することよりも、まずは債務整理とおまとめローンの可能性について考えるべきです。

DEBT博士
おまとめローンは、貸金業者が複数の借り入れを立替払いしてくれる画期的なサービス…でしょうか?
債権を債権者から買い取るようなもの。その債権から利息を得ることが本質ですから、おまとめローンに申し込みした後に債務整理の相談をするよりも、債務整理の相談をした後に、おまとめローンの申し込みを検討した方が建設的な判断ではないかと当サイトではオススメします。

その上で、「おまとめローンを選択される方に注目していただきたい要点」として、広告文金利の2つだけは貸金業者同士を比較しましょう。

  1. 広告文

  2. おまとめローンにあたっては、やはりできるだけ条件のいいところで申し込みをしたいと思うもの。
    しかし、利用者の理想をすべて叶えるような条件、たとえば「ブラックリストOK」「他社で断られた方もOK」「無職OK」「生活保護受給者OK」…こういった謳い文句を堂々と出している業者というのは、公式サイトではない比較サイトで紹介されている場合も避けたほうがいいでしょう。

    比較中の女性
    でも、紹介しているサイトには、おまとめローンが有利であると紹介されていたよ?
    DEBT博士
    基本的におまとめローンも信用情報機関を利用した審査が行われていることから、先ほどのように特別な条件で契約することはまず不可能です。
  3. 金利

  4. 金利が安くなって、月々の返済も楽に、債務総額も減ることが理想ですね。
    しかし、「金利が変わらない・あるいは増えてもまとめられるならそれでいい」という人も、利用する十分な理由の1つになるでしょう。
    何に対して評価するのかは当事者の判断と責任が伴います。

    DEBT博士
    当サイトは債務整理がテーマですので、借金問題の観点からすると金利が安くならないことにメリットは感じませんが、まとめることで金利を下げることができるよう、通常の貸出金利よりも低く設定されていることはすでに説明した通りです。
まとめ
債務整理をすることも、おまとめローンを利用することも、どちらにも一長一短・メリットとデメリットは存在します。
そのため、多重債務の解決方法としてどちらが自分にとって最適なのかを判断する必要があります。
おまとめローンを利用した後の債務整理はさらなる費用の発生につながり、債務整理後のおまとめローンは少なくとも直近で利用することはできません。
どちらか決めかねている方は、一度認定司法書士・弁護士にご相談されることがもっとも損をしない手順です。
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おまとめローン(一本化ローン)のメリットとデメリット
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おまとめローン(一本化ローン)のメリットとデメリット
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おまとめローンと債務整理を比較しています。
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