個人再生と民事再生の違いとは?

個人再生も民事再生も、裁判所を介して手続きをする仕組みです。(詳しくは個人民事再生とは?をごらんください)

A さん
よく、個人再生(民事再生)という形で紹介されているのですが、個人再生と民事再生って何が違うのですか?
DEBT博士
個人再生と民事再生は同じ意味を持つという形で紹介されがちですが、民事再生法による民事再生手続きを個人向けの手続きにしたものが個人再生です。
大きな括りで考えますと、民事再生の中の個人再生という事になりますが、事務所の多くが顧客とする案件は個人再生が中心の為に、個人再生という名称が用いられています。

個人再生と民事再生の適用条件も異なります

  • 個人再生の手続きを望む方の利用条件と致しまして、住宅ローンの債務を除く債務額が、5000万円以下の場合に限定されます。
  • なかなか個人で住宅ローン以外で5000万円もの借金が出来る方は、元々の所得が多い方や社会的信用が高い職業なら可能かと思いますが、なかなかこの金額まで借りている方はいらっしゃらないでしょう。

  • 民事再生では上記の5000万円という金額制限はありません。
  • 個人再生の場合、裁判所の判断で個人再生委員が着任する
  • 民事再生の場合、必ず民事再生委員が着任する

個人再生は個人、民事再生は法人(会社等)に適用されると理解する

債務額の違いと、再生手続きを望む方によって個人と民事に別れます。

A さん
個人で民事再生を適用される方はいないのですか?
DEBT博士
個人でお医者さんを開業している方などをイメージしていただけると分かりやすいでしょう。一般のサラリーマンが民事再生の適用される事案は通常は考えにくいものです。

このような背景からも、Web上では民事再生よりも個人再生として紹介される事が多い理由です。

より詳しく、その違いについて解説していきます。

まず、「再生」という言葉が共通していますが、個人と民事という言葉が持つ意味から、大きな概要について察することができます。

個人・・・
個々別々の、ひとりひとりの人という意味。
民事・・・
経済的に窮境にある債務者の事業または経済生活の再生。

個人民事再生を比較検討中の方は、この違いについて深く覚える必要は無く、好き勝手に選択できる手続きではありません。

こうした手続きは全て法律によって細分化され、依頼者の環境と照らし合わせて振り分けられているのです。

利息制限法や出資法によって定められた上限金利を元にした任意整理や過払い金請求とは異なり、再生手続きは破産系の債務整理手続きとも言われる内容で、民事再生法という法律が関わります。

個人再生はさらに細分化される

民事再生の中での個人再生、イメージとして二重丸(◉)の黒い丸が個人再生と理解していただければここまではOKです。

しかし、再生手続きで最も適用される個人再生については、さらに細分化されています。

  1. 小規模個人再生
  2. 給与所得者等再生

個人民事再生は任意整理と同様に、返済をしていく事を前提とした手続きです。(一部、免責がおりる)

債務が無くなる自己破産とは異なるので注意してください。

個人の方で個人民事再生を望む方、あるいは任意整理ができず、「再生手続きが最適」と専門家から判断された場合には、必ず上記のいずれかに振り分けられますが、それでも解決が難しい場合には自己破産となります。

個人再生の中の小規模個人再生

  • ご自身の名義で所有されている住まいを処分する事無く、債務整理出来る
  • 個人の倒産処理手続の中では、専門家では無い個人が手続きする事が難しい手続き
  • 場合によっては強制的に自己破産へ移行される実情から、専門家に相談する事が望ましい
  • 住宅ローンの兼ね合い等により高額な費用が掛かる傾向にある

※小規模個人再生の返済計画については、下記よりどうぞ
小規模個人再生の必要最低支払い額

個人再生の中の給与所得者等再生

  • 継続して得られる収入がある事と、その変動幅が小さい方が手続き出来る
  • 手続きの中で再生計画案の決議が行われますが、再生債権者の決議が不要
  • それでも再生債権者は意見を述べる事は可能

※給与所得者等再生の返済計画については、下記よりどうぞ
給与所得者等再生の必要最低支払い額

個人再生と民事再生の違いについてのまとめ

法律とはその国のルールですから、当サイトはもちろん、司法書士や弁護士事務所のホームページ以上に、その内容は専門用語が並び、万人に適用するべく難しい表現を用いられます。

表題の様に、それぞれの言い回しの違いによる比較検討者への影響について模索しましたが、個人民事再生を望む方の全てが同じ債務額や債権者数を抱えているという訳では無いのですから違って当然です。

違いについて我々が特別に気にする事ではありませんが、手続き上、債務者の意思に沿って手続きが行われる為に専門家より必ずご説明があります。

DEBT博士
「なぜ自分がこの再生方法が良いと言われたのか」

今後、返済を続けていく上で置かれた状況について理解する事はとても大切です。

記事
個人再生と民事再生の違いとは?
タイトル
個人再生と民事再生の違いとは?
説明
個人再生と民事再生の違いについて解説します。
執筆者
メディア
債務整理ナビ
メディアロゴ
債務整理の相談ならしおり綜合法務事務所【債務整理】イストワール法律事務所

関連記事

特集:債務整理の種類別,費用について

  1. 過払い金請求の事務所別費用一覧

    [box style="alert"]注意 過払い金請求ができる可能性について、2017年を目処に…
  2. 個人再生(民事再生)の事務所別費用一覧

    今回は、債務整理の一つとして数えられる個人再生(民事再生)の費用について、弁護士事務所と司法書士事務…
  3. 闇金被害問題の事務所別費用一覧

    債務整理ナビでは債務整理[任意整理,民事再生(個人再生),自己破産,特定調停]だけでなく、借金問題に…
  4. 自己破産の事務所別費用一覧

    債務整理ナビでは債務整理[任意整理,民事再生(個人再生),自己破産,特定調停]だけでなく、借金問題に…
  5. 特定調停の事務所別費用一覧

    債務整理ナビでは債務整理[任意整理,民事再生(個人再生),自己破産,特定調停]だけでなく、借金問題に…
  6. 任意整理の事務所別費用一覧

    債務整理ナビでは債務整理[任意整理,民事再生(個人再生),自己破産,特定調停]だけでなく、借金問題に…
  7. 任意整理を弁護士に依頼する時の費用とは?

    債務整理の一つである任意整理とは、司法書士だけでなく弁護士に相談する事も可能な事案です。 今回…
  8. 任意整理を司法書士に依頼する時の費用とは?

    債務整理の一つである任意整理とは、弁護士だけでなく司法書士に相談する事も可能な事案です。 今回…
  9. 債務整理を依頼する時の費用(報酬)の相場とは?

    司法書士や弁護士は債務整理だけが専門家では無く、事案とそれぞれの士業の役割をもっていろんな方々の依頼…

月刊連載企画「女子は食わねど高楊子」

アヴァンス行政書士法人

債務整理アンケート

新着順:債務整理専門家

  1. 弁護士法人i本部東大阪法律事務所が得意とする事や強み 弁護士として、これまで数百件の債務整理に…
  2. 吹田合同司法書士事務所が得意とする事や強み 吹田合同司法書士事務所の5つの安心 無料相談…
  3. リーベ大阪法律事務所が得意とする事や強み 「liebe」とは、ドイツ語で「愛」を意味します。 …
  4. にっせい法務司法書士事務所が得意とする事や強み 「明日の返済ができない!」 「マイホーム…
  5. 渋谷徹法律事務所が得意とする事や強み 予期しない離婚問題、こじれる相続問題、突然の交通事故、貸…
  6. 弁護士法人SOLA法律事務所が得意とする事や強み 債務整理(任意整理、自己破産、過払い金返還請…
  7. クローバー総合事務所が得意とする事や強み 任意整理・債務整理のことは東京のクローバー総合事務所…
  8. 新都心法律事務所が得意とする事や強み 私の事務所はスタッフを入れて5名の小さな事務所ですが、そ…
  9. KAI法律事務所が得意とする事や強み KAI法律事務所は、弁護士5人の法律事務所です。全員が所…
  10. 名村法律事務所が得意とする事や強み 多額の借金や多重債務に陥った時の借金整理手続きの総称が債務…
ページ上部へ戻る